保護手袋の欧州規格、EN 388 は 2016 年 11 月 4 日に更新され、現在、各加盟国による批准手続き中です。ヨーロッパで販売する手袋メーカーは、新しい EN 388 2016 規格に準拠するために 2 年間の猶予があります。この割り当てられた調整期間に関係なく、多くの大手メーカーは、改訂された EN 388 マーキングを手袋にすぐに使用し始めます。
現在、北米で販売されている多くの耐切創性手袋には、EN 388 のマーキングがあります。EN 388 は、ANSI/ISEA 105 と同様に、手の保護に関する機械的リスクを評価するために使用されるヨーロッパ規格です。EN 388 定格の手袋は、第三者機関によるテストを受けており、耐摩耗性、切断性、引き裂き性、耐パンク性が評価されています。耐切断性は 1 ～ 5 と評価され、他のすべての物理的パフォーマンス要素は 1 ～ 4 と評価されます。これまで、EN 388 規格では、耐切断性をテストするために「Coup Test」のみが使用されていました。新しい EN 388 2016 規格では、「Coup Test」と「TDM-100 Test」の両方を使用して切断抵抗を測定し、より正確なスコアを取得しています。更新された規格には、新しい衝撃保護テストも含まれています。
切断保護のための 2 つの試験方法
前述のように、EN 388 2016 規格への最も重要な変更は、ISO 13997 切断試験方法が正式に組み込まれたことです。「TDM-100 テスト」としても知られる ISO 13997 は、ANSI 105 規格で使用されている ASTM F2992-15 テスト方法に似ています。どちらの規格も、スライディング ブレードとウェイトを備えた TDM マシンを利用するようになりました。何年にもわたってさまざまなテスト方法を試した結果、「Coup Test」で使用されたブレードは、高レベルのガラス繊維と鋼繊維を含む糸をテストするとすぐに鈍くなることがわかりました.これによりカットスコアの信頼性が低下したため、「TDM-100 テスト」を新しい EN 388 2016 規格に含める必要性が強く支持されました。
ISO 13997 試験方法の理解 (TDM-100 試験)
新しい EN 388 2016 規格の下で生成される 2 つのカット スコアを区別するために、ISO 13997 テスト方法を使用して達成されるカット スコアには、最初の 4 桁の末尾に文字が追加されます。割り当てられる文字は、テストの結果によって異なり、新しいトンで与えられます。左の表は、ISO 13997 試験方法の結果を計算するために使用される新しいアルファ スケールの概要を示しています。
ニュートンからグラムへの変換
PowerMan は、2014 年以来、TDM-100 マシンを使用してすべての耐切断性グローブをテストしてきました。これは、新しいテスト方法に準拠しており、新しい EN 388 2016 規格に簡単に変換することができます。左の表は、新しいトンをグラムに変換したときに、新しい EN 388 2016 規格が耐切断性に関する ANSI/ISEA 105 規格とどのように一致しているかを示しています。
新しい衝撃保護テスト
更新された EN 388 2016 規格には、衝撃保護テストも含まれます。このテストは、衝撃から保護するために設計された手袋を対象としています。衝撃保護を提供しない手袋は、このテストを受けません。そのため、このテストに基づいて、3 つの潜在的な評価が与えられます。
投稿時間: Nov-04-2016